公務員の給与とボーナス(賞与/特別給)は、2022年度は共にアップです!
例年8月の人事院の給与勧告により令和4年8月に公表されました。
賞与額は、4.40ヶ月(0.10月引き上げ)になります。2022冬のボーナスは2.25ヶ月です。
公務員のボーナスは、期末手当と勤勉手当がありますが、引上げ対象は勤勉手当です。
給与月例給は平均0.23%上昇します。921円アップ相当ですが、引上げ対象は、初任給と若年層(30台半ばまで)の月給となっています。
初任給は大卒程度が3,000円引上げ。高卒程度は2,000円引上げです。
地方公務員も、基本的に国にならい、同支給月数になる見込みです。
それでは人事院の勧告を引用しながら解説します。
公務員のボーナス 2022年度は、4.40か月に引き上げ
2022年度は、4.30か月から、4.40か月に引上げされます。
※なお、昨年度の2021年度は、4.45か月分から、4.30ヶ月に引き下げでした。
(一般職員の場合の支給月額)
2022年(令和4年) | 年間 | 6月(支給済み) | 12月(改定) |
支給月数 | 4.40か月 | 2.15か月 | 2.25か月 |
【内訳】期末手当 | 2.40か月 | 1.20か月 | 1.2か月(改定なし) |
【内訳】勤勉手当 | 2.00か月 | 0.95か月 | 1.05か月(現行0.95月) |
<ボーナス>
給与勧告の骨子
民間の支給割合との均衡を図るため引上げ 4.30月分→4.40月分
民間の支給状況等を踏まえ、期末手当の支給月数に反映
https://www.jinji.go.jp/kankoku/r4/pdf/4kosshi_kyuuyo.pdf
2022年冬・12月期は、2.25か月
6月分の支給は終わっていますので、12月分を現行から引き上げています。
来年度、2023年(令和5年)以降のボーナス(賞与)
ということで、来年度以降は、下表のとおりとなります。
2023年(令和5年)以降 | 年間 | 6月 | 12月 |
支給月数 | 4.40か月 | 2.20か月 | 2.20か月 |
【内訳】期末手当 | 2.40か月 | 1.20か月 | 1.20か月 |
【内訳】勤勉手当 | 2.00か月 | 1.00か月 | 1.00か月 |
公務員のボーナス 計算は、人事院の給与勧告による
例年8月頃、 人事院から給与勧告が出されます。令和4年8月8日に出されました。
昨年8月から本年7月までの直近1年間の民間の支給実績(支給割合)と公務の年間の支給月数を比較するものです。
(前略)
人事院総裁談話 抜粋
本年は、民間における賃金の引上げを図る動きを反映して、本年4月分の月例給について、民間給与が国家公務員給与を平均921円(0.23%)上回る結果となりました。そのため、初任給及び若年層について、俸給月額を引き上げることとしました。また、特別給(ボーナス)についても、民間事業所における昨年8月から本年7月までの直近1年間の支給割合が公務を上回ったことから、年間4.40月分に引き上げることとしました。
https://www.jinji.go.jp/kankoku/r4/pdf/4danwa.pdf
公務員のボーナス 官民較差を元に算出
企業規模50人以上、かつ、事業所規模50人以上の全国の民間事業所約54,200(母集団事業所)のうちから、層化無作為抽出法に よって抽出した約11,800の事業所を対象に、「令和4年職種別民間給与実態調査」を実施した。
公務員の月例給は、若年層を中心に0.23%引上げ(921円分)
公務と民間の4月給与を調査して比較するものです。
初任給と若年層の月給を引き上げます。20代半ばに重きを置き、30歳台半ばまでの職員が在職する号給まで改定です。
初任給の改定
初任給 | 改定額 |
大卒程度 | 3,000円 |
高卒程度 | 4,000円 |
月例給の改定
20代半ばに重きを置き、30歳台半ばまでの職員が在職する号給まで改定します
行政職俸給 | 平均改定率 |
1級 | 1.7% |
2級 | 1.1% |
3級 | 0.2% |
4級・5級 | 0.0% |
6級以上 | 改定無し |
全体 | 0.3% |
公務員の賞与(期末手当、勤勉手当)の計算方法
別記事にまとめました。
ポイントは、期末手当基礎額に、「基本給」のほか、なんと!地域手当や扶養手当が加算されて計算されていることです!
12/1までにお子様が生まれた場合は、ボーナスアップ‼
賞与の使い道ランキングTOP10 2022冬統計
株式会社ロイヤリティ マーケティングが発表した「第55回 Ponta消費意識調査 2022年10月発表」のデータを元に、ボーナスの使い道をみると、例年通り貯金が1位ですが、2位の旅行、3位の食品が上昇傾向にあります!
旅行は、現在全国旅行支援により安く行けるので、早めに宿は押さえておきたいですね!
全国旅行支援は、続々予算オーバーとなる旅行代理店がありますが、Yahooトラベルは数多く残っています!たまに復活するので要チェックです!
1位貯金、6位財形貯蓄に比べて投資信託や株式は、だんだんと順位を上げてきています。
インフレ圧力が高い今、資産運用しないと目減りしますからね。特にドル円相場は今がホットですよね。
公務員の給与と賞与アップ!2022年度まとめ
公務員のボーナスは、人事院による官民比較により確定します。
コロナ禍で好調な業界もあれば、低調になっている業界もあります。それらを平均して、まるでインデックス投資のように賞与や給与が決まっていくため、安定していると言えます。
結婚したい職業ラインキングでも、断トツ1位は「公務員」。
「公務員」は、男女別、年代別、未既婚別で分けてもすべてにおいて1位という人気でした。やはりいまの世の中、安定を求めている人が多いようですね。
しかし、現在は劇的な円安ドル高が進む中、最も価値の低い円資産だけではジリ貧になります。
今までになく、資産運用が大事になりますね。無料のセミナーなどで知識をつけた上で、自分の判断で始めましょう。誰かに勧められた商品だと詐欺に遭う可能性があるからです。
FP2級の資格を持つ私でも、ファイナンシャルアカデミーはかなり勉強になりました!iDeCoは運用益が40%ほどになっています。