会計年度任用職員(パートタイム)のボーナス(期末手当)はいくら?その計算方法をかんたんにまとめます。支給対象者の範囲は?支給額計算方法( ①期末手当基礎額 × ②期別支給割合 × ③在職期間別割合 )とは具体的にどう計算するの? 約9割がパートタイム職員なので、パートタイムで考えます。
※なお、2021年10月に最低賃金が上がりましたので、少しだけ期末手当基礎額が増えます。
※2022年10月にも最低賃金が上がりましたので、少しだけ期末手当基礎額が増えます。
会計年度任用職員(パートタイム)の場合の期末手当は、2021年冬なら、満額で13万円程度になるでしょう。社会保険料を支払うと手元に残る額は結構少ないです。2022年冬は15万円程度になるでしょう。
正職員と違い、勤勉手当はありませんが、適用に向けて検討が始まっています。(後述)
くわしく解説します。
会計年度任用職員パートタイムのボーナス(期末手当) 支給対象
基準日(6月1日及び12月1日)に在籍し、
かつ、会計年度内において6月以上の任用期間がある場合 に支給する
(ただし、週当たりの所定勤務時間が15時間30分未満の場合は除く。)
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/koumuin_seido/kaikeinendo_ninyou.html

会計年度任用職員パートタイムのボーナス(期末手当) 支給額計算
期末手当の支給額 = ①期末手当基礎額 × ②期別支給割合 × ③在職期間別割合
東京都に週29時間で継続して勤務している会計年度任用職員さんの場合なら、ざっくり計算で
1072円×(29×4)×1.2×100/100 ≒ 約149,250円
このくらいになります。※期末手当基礎額は、もう少し細かい計算方法になります。
以下に①②③の計算根拠を紹介します。
期末手当基礎額
月額換算して、期末手当基礎額を算出します。
時給制の方が多いと思うので、時給からの換算例を紹介します。(総務省サイト引用)
<勤務条件の例>
時間額1,000円
週20~30時間勤務
月により勤務時間が異なり、1月2日から6月1日まで5カ月在職する場合<基礎額の計算例>
https://www.soumu.go.jp/main_content/000724652.pdf 【総務省サイト】
基礎額(月額換算額)=
1,000円×(1月2日から6月1日までの実勤務時間数)÷(7時間45分×21日×5月)×(7時間45分×21日)
※ 1月を(7時間45分×21日分)として計算
2022年10月に、最低賃金が引き上げになりました。自治体により異なりますが、時給が30円ほどアップします。週30時間勤務であれば、月3,000円程度です。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/
※()は令和3年度の時給です。
期別支給割合
令和4年6月期の支給割合は、1.2月です。令和4年12月期も1.2か月です。(年間2.4か月)
なお、令和3年度の支給割合は、次のとおりでした。
6月期 1.275月
12月期 1.275月
※年間で2.55月
在職期間別割合
基準日における在職期間により、下表のとおり割合が決まります。
在職期間 | 期間別割合 |
6か月 | 100/100 |
5か月以上6か月未満 | 80/100 |
3か月以上5か月未満 | 60/100 |
3か月未満 | 30/100 |
※前年度に会計年度任用職員等で勤務していた場合も、期間別割合に加算されます。
ただし、他自治体に採用された場合は、期間別割合に加算されないと思われます。
ただし、異なる任命権者(他自治体など)に任用された場合は、任用期間及び在職期間を通算しない
https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/03jinji/pdf/kousyou/301031teian2-2.pdf
会計年度任用職員(パート)と正職員のボーナスの違い
会計年度任用職員(パート)と正職員のボーナスの違いは、勤勉手当の有無と、基礎額に各種手当が加算される点にあります。
勤勉手当の差
正職員のボーナスは、期末手当と勤勉手当ですが、
会計年度任用職員は、期末手当のみです。

公務員、2022年冬のボーナスがアップとあるのは、勤勉手当の支給率がアップしてます
期末手当基礎額の差
期末手当基礎額は、正職員は、地域手当や役職手当のほかに、なんと扶養手当も加算されます!
【参考】正職員の賞与記事はこちら↓
今後、会計年度任用職員も「勤勉手当」が支給される可能性あり(総務省通知)
単年度契約の非正規職員(会計年度任用職員)のボーナスを拡充する方針について、次のとおり通知が出ました。
令和4年度中に検討。早ければ令和5年以降に適用されると思われます。
会計年度任用職員に係る手当については、勤勉手当の支給について検討を行い、令和4年度中に結論を得る。その結果に基づいて必要な措置を講ずる。
会計年度任用職員制度の適正な運用等について(通知)令和4年12月23日
会計年度任用職員パートタイムのボーナス(期末手当) まとめ
会計年度任用職員(パートタイム)の場合の期末手当は、1期あたり数万円~15万円程度になるでしょう。社会保険料を支払うと手元に残る額は結構少ないです。
扶養の範囲内で働きたいニーズが多いように感じます。
(時給によるけど、週20時間未満程度になるかと思います)
本業に影響しない範囲で副業も可能ですので、併せて副業をするのがいいかなと個人的には思います。
なお、令和4年10月から、会計年度任用職員も共済貯蓄が使えるようになりました!
共済貯蓄の利率は、1%近い金利となっています!(都道府県の共済組合ごとに若干異なります)
利率は、メガバンクの貯金利息の100倍以上!公務員の特権ですので、下記記事からご確認ください。




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