公務員向け生成AI(ChatGPT)活用による業務効率化の方法

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このブログでは、人工知能(AI)のChatGPTを公務員業務に活用する方法に焦点を当て、その利点と具体的な事例を紹介します。

ChatGPTは、自動応答やテキスト生成の分野で優れた成果を上げており、公共部門においても大きな可能性を秘めています。

ChatGPTの基本と活用

ChatGPTは、OpenAIが開発した自然言語処理モデルです。これは、大量のテキストデータから学習し、自然な会話を生成することができます。ChatGPTは対話形式での質問応答や文章生成において非常に優れた性能を発揮し、そのため公務員業務においても幅広い適用が可能です。

たとえば市民の問い合わせ対応について、ChatGPTの導入により、市民への効率的な対応が可能になります。

ChatGPTはFAQの自動応答や情報提供に役立ち、公務員の負担を軽減し、市民のニーズに迅速に対応します。

ただし、そのためにはChatGPTのAPIを使って云々と技術的な問題と予算問題に当たります。

市区町村の職員が具体的にかんたんにできることは次のとおりです。

ChatGPT活用例:市民向けFAQ(よくある質問回答)を作らせる

FAQの自動応答については、近い将来の話になるでしょう。

重要になるのは、まずFAQ自体を充実させることです。

職場内でFAQが既に存在していますか?

それとも、知識が先輩から伝承されている感じでしょうか?

FAQをドキュメント化することは、特に新しく着任した職員にとって非常に便利です。これだけでも、窓口部門の新人職員にとっての負担を軽減できるでしょう。

市民からの問い合わせは、同じような質問が頻繁にあることが多いですよね。

これをドキュメント化することは、問い合わせ対応の効率化に役立ちます。

ただし、回答には場合によってはカスタマイズが必要な場合もあるでしょう。

最初にChatGPTに自動生成させ、それから職場のニーズに合わせてカスタマイズすることになります。

【〇〇〇(係の業務)】について、市役所職員への問い合わせTop20をまとめて、市職員の回答をFAQにまとめて

構成や素案を作るだけでも、大きな一歩!
回答案は人によるカスタマイズが必要です。

また、ChatGPTの回答に対して、再質問を繰り返していくと、FAQがブラッシュアップできます。

→【回答:〇〇】について、具体的に書いて
 ChatGPT:△△△△△△△△

→【上記回答:△△】について、最も想定される事例を4つ挙げて、具体的に書いて
  ChatGPT:□□□□□□□□

→【上記回答:□□】について、もっと具体的に書いて(以下略

いずれの回答も、ChatGPTなら1分もかからずに作成します。これを骨子にしましょう。

以下に、ある部署の事例を書きました。興味ない方は飛ばして、次の章「公共機関でのChatGPT導入事例の紹介」に進んでください

ChatGPT:生活保護課の想定FAQの例

作成したFAQは、将来的に、外部委託したり、会計年度任用職員さんに託したり、自動応答やChatbotとして活用できる資産になるでしょう。

ChatGPTを活用した公文書の自動生成

公文書は難しいかもしれませんが、報告書やメール文面の構成を書かせることができます。

また、作成した文章について、「分かりづらい!」と指摘される前に、ChatGPTに校正をお願いすることができます。(すっきりしますよ!)

ChatGPTによる研修報告書と感想の作成例

「政策形成研修」を受講した市職員の報告書と感想を書いて

以下、ChatGPT3.5の回答例です。

政策形成研修を受講し、新たな知識と視野を広げる貴重な機会を得ました。この研修を通じて、市役所の市民課職員としての役割をより深く理解し、効果的な政策形成に向けたスキルを磨くことができました。

研修では、市民課の使命として市民のニーズを理解し、市政の改善に貢献する重要性について再確認しました。市民課は市民と直接対話し、彼らの声を政策に反映させる役割を果たすため、コミュニケーションスキルや情報収集技術の向上が不可欠です。

また、政策形成のプロセスにおいて、データ分析や問題解決能力が鍛えられました。データをもとに正確な分析を行い、市民に有益な提案をするために必要なスキルが向上しました。さらに、市民との協力と連携が成功の鍵であることを学びました。

この研修を通じて、市政への貢献意欲が一層高まり、市民の幸福と地域社会の発展に向けて、より熱心に働く覚悟を新たにしました。今後も学んだ知識とスキルを活かし、市民課としての使命を全うしていきます。

(再質問)市民との協力と連携が成功の鍵であることを学びました。について、深堀して書いて

以下、ChatGPT3.5の回答例です。

市民との協力と連携が成功の鍵であると学んだ研修を通じて、その重要性について深く理解しました。以下に、このテーマについて深堀りした考察を述べます。

  1. 市民の立場を理解する: 政策形成において、市民の視点や立場を正確に理解することは不可欠です。研修を通じて、市民との対話を通じて彼らのニーズや懸念を把握し、政策提案や改善策を調整する重要性を学びました。市民の立場から見た政策の影響を正確に評価することが、双方にとって有益な結果を生み出す鍵です。
  2. 市民への情報提供と透明性: 市民に対して政策やプロジェクトに関する情報を提供し、透明性を保つことは信頼を築くために不可欠です。研修を通じて、市民に対する説明責任の重要性を認識し、情報の分かりやすさと正確さを向上させる方法を学びました。市民が政策プロセスを理解し、参加しやすい環境を提供することで、市民との協力が促進されます。
  3. 市民参加の促進: 市民の声を受け入れ、意見を取り入れることが政策の品質向上に繋がります。研修を通じて、市民への参加機会を提供し、彼らのアイディアや提案を収集し、政策決定プロセスに組み込む方法について学びました。市民の参加を奨励することで、より包括的で効果的な政策が形成されます。
  4. コミュニケーションスキルの向上: 市民との協力は、効果的なコミュニケーションスキルを要求します。研修では、市民との対話、聴取、フィードバックのスキル向上に焦点が当てられました。市民の意見や懸念に対する敏感さと尊重は、信頼を築くために不可欠です。
  5. 共感と信頼の構築: 市民との協力と連携は、共感と信頼に基づいて成功します。市民の立場や価値観を理解し、彼らとの対話で共感を示すことで、信頼関係が築かれ、協力がより円滑に進むでしょう。研修を通じて、相手を尊重し、共感を示すスキルを養うことが重要であることを学びました。

研修を通じてのこれらの学びを市役所の市民課職員としての仕事に活かし、市民との協力と連携を通じてより良い地域社会を築くために努力し続けます。市民の信頼を得ながら、彼らの声を政策に反映させることが、持続可能な発展と市民の幸福に貢献する鍵となるでしょう。

条件を自分寄りに変えれば、違った書き方になります。そのまま転用せず取捨選択し、本当の自分の感想を加えたりしながら書けば、オリジナルになります。

メール文章について、先方が読みやすくなるように書いて

自分が書いた文章って、意外と人からしたら読みづらいものがあります。癖がでますので。

ChatGPTに投げると、伝わる日本語になって返ってきます(笑

ChatGPT活用の注意点:セキュリティとプライバシーへの配慮

ChatGPTを公務員業務に導入する際には、セキュリティとプライバシーの保護が最優先です。個人情報の取り扱いや倫理的な使用に配慮し、ChatGPTの導入を安全かつ倫理的なものにするためのガイドラインを策定しましょう。

ガイドラインの参考↓

公務員業務の専用ChatGPT「マサルくん」
話題のChatGPTに、行政情報を追加学習した「公務員専用ChatGPT マサル」くん。全国231の自治体職員に爆発的に広がり、毎月、約3万回も使われている日本最大の行政AIです。多くのデータを元に、新機能を追加して、どんどん進化しています

公務員向けChatGPT(AI)活用:業務効率化と市民サービス向上 まとめ

公務員向けChatGPT(AI)の活用は、業務効率化と市民サービス向上に革命をもたらす可能性があります。

AIは、情報収集、データ分析、市民との対話において大きな役割を果たします。

AIによって、大量のデータを素早く処理し、政策決定に必要な情報を提供できるため、公務員はより迅速で正確な判断を下せます。

また、市民とのコミュニケーションを向上させ、彼らのニーズに応える手段としても利用されます。

これにより、市民へのサービス提供が改善され、行政の透明性と効率性が向上します。

AIの導入には慎重な計画と倫理的な考慮が必要ですが、公共部門におけるAI活用は、より効果的な政策形成と市民への価値提供に寄与することでしょう。

※なお、本記事は、ほぼChatGPTが書いてます。記事タイトルもChatGPTが考えました。

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